谷崎潤一郎『鍵』 あらすじ


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はじめに

谷崎潤一郎『鍵』は昭和31年(1956年)に発表された長編。

舞台は昭和二十年代後半、三十年代初頭の京都。
(ひたすら男女間のことを書いているので、あまり舞台は重要ではないのですが)

夫は四十代半ばにして、二十代の娘よりも美しく色香のある妻にぞっこんですが、一方妻の夫に対する愛情は微妙。

中年夫婦の性生活と、妻の不倫を日記形式で描いています。

夫と妻がそれぞれ日記を書いています。

物語は夫婦それぞれの日記形式で進みます。

お互い相手に日記を読まれている、という前提で書いているため、日記に書かれていることは果たして真実かどうか……

最後に妻の真実は明らかにされますが、夫の方の真実はわからぬまま……

ミステリ要素もある小説です。
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