谷崎潤一郎『細雪』あらすじ

あらすじ

雪子の縁談1 瀬越 フランス系の会社に勤めるサラリーマン

そんな雪子に幸子の行きつけの美容院の女主人、井谷の紹介で見合いの話がきます。

相手はフランス系の会社に勤める、瀬越。

サラリーマンであり、たいした財産もありません。

しかし収入はよく、初婚で、実年齢も見た目も比較的若く、また仏文科出身でパリ遊学経験もある。

外国文化に通じていて、英文専修科を優秀な成績で卒業した雪子には、外国経験と教養をもつ男性であることは好ましいことでした。
(かつて雪子は資産家だけど全く教養がない、と言う理由で縁談をことわったことがあります)

いつも縁談には消極的な雪子も比較的乗り気で、何回か会ったりと話は進んでいきます。

当時の縁談の進め方なのでしょうか?

見合いと同時進行で相手のことを徹底的に調べます。

相手の学校や職場や習い事の先生に相手の人となりを聞きに行きます。

また結婚をするかどうかは蒔岡本家の意見も最重要事項です。

決まりそうだ、と思った頃でした。

本家の鶴子から幸子に連絡がきて「だめだった」と言います。

理由は瀬越の母親が精神病のためでした。

遺伝の問題を避けて結婚はできないことになりました。

井谷に縁談を断った後にまた井谷が縁談をもってきます。

それは地方に住む5人の子供がいる男性。

住んでいる場所、子供の数でもう鶴子も貞之助も問題にならないと思って断ります。

しかし二人は内心井谷は「これぐらいが相場ですよ」と言っているのではないかと疑ります。

それに雪子は最近、顔に生理の期間中だけですが女性ホルモンの影響らしい、シミができるようになりました。

完璧にみえた美貌に陰りがでてきたのです。
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