小説『小虎』第23章 さよなら故郷(3)

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次の日、
白砂神社に連れて行かれた。

父の知り合いの宮司さんに祈祷をしてもらった。

父が、
今後いっさい小虎と関わるな!
と私に強く言う。

私が強欲なのは小虎じゃない、
鬼塚だ!
と主張すると、
父が渋い顔をした。

最後に五十万の催促電話をしてきたのは小虎だったという。

「合格したんならちゃんと五十円、
あ!
間違えた。
五十万円払わないとだめですよお!
でないとスグル君に神罰があたっちゃいますって師匠が言ってましたあ!」
と脅すので、
いい加減にしろ!
と怒鳴ってガチャンと受話器を置いたそうだ。

父は、
親に秘密であんな狐付きの祈祷師に呪いを頼むなんてとんでもない息子だ、
今後一切、
ちゃんとした神社以外の祈祷者に関わってはいけない、
とすごい剣幕だった。

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