スサノオとアマテラス兄弟|わかりやすい古事記のあらすじ

アマテラス

ここまでのあらすじ

イザナギノミコトは最愛の奥さんのイザナミノミコトを追って黄泉の国行きましたが、すでにイザナミノミコトは変わり果てた姿に……

追いかけて来るイザナミノミコトを振り切って地上に戻ってきたイザナギノミコトは

イザナギノミコト

私はなんて穢い国に行っていたのだろう!

と川でみそぎを始めました。

イザナギノミコトはそこで、天照大神(アマテラスオオミカミ)月読命(ツクヨミノミコト)、湏佐之男命(スサノオノミコト)の三人の貴い神様を生みました。

アマテラス

天照大神

月読命

月読命

スサノオ

須佐之男命

イザナギノミコトは天照大神(アマテラスオオミカミ)には、高天原(天上世界)、月読命(ツクヨミのミコト)には夜之食国(よるのおすくに)、湏佐之男命(スサノオノミコト)は海原の統治を命じました。

天照大神(アマテラスオオミカミ)、月読命(ツクヨミノミコト)はお父さんのイザナギノミコトの言いつけをよく守りましたが、湏佐之男命(スサノオノミコト)は海原の統治をせずに泣いてばかり……

イザナギノミコト

スサノオよ……
なぜ海原を支配しないで、泣いてばかりいる?

スサノオノミコト

私は根之堅州国(ねのかたすくに)にいる母上が恋しくて会いに行きたいのです。
うえーん!!。・゚・(ノД`)・゚・。

イザナギノミコト

それならお前はこの国に住むな!
ヽ(`Д´)ノプンプン

イザナギノミコトは大変怒って、佐之男命(スサノオノミコト)を追放してしまいました。

詳しくはこちらをお読みください。
イザナギ イザナミ|子供をたくさん産んだ国生みの神様

スサノオが高天原にお姉さんのアマテラスに会いにやってきた。アマテラス超警戒する

スサノオは根之堅州国(ねのかたすくに)に行く前に、高天原に住むアマテラスを訪ねてきます。

スサノオが高天原にやってくると、山川、大地がことごとく震えます。

アマテラスは。

アマテラス

弟がワタクシの国にやってくるのはきっと何か悪いことを考えているのだわ。

我が国を奪おうと思っているのでしょう!

と恐れて、

髪をといて、みずらに結いました。(つまり男装)
左右のみずらや、両腕におまもりの勾玉をまきつけて、さらに背中には千本の矢が入った矢筒を背負い、脇には五百本の矢の入った矢筒をかかえ、脚で雄々しく、地面を踏みながら。

アマテラス

何をしに来た! (`Д´)
とスサノオに問います。

スサノオ

僕には悪い考えはありません。
ただ父上が僕が泣いているばかりいる理由を聞くので、
「僕は母上の国に行きたくて泣いているのです」と答えました。

すると父上は「お前はこの国から出ていけ」とおっしゃったので、母上の住む黄泉の国に行くつもりですが、その前に、姉上にご挨拶しようと思ったのです。

アマテラス

でもお前に邪心がないことは私はどうやって知ることができるだろう?

スサノオ

それではうけいをして僕の心が浄いことを証明しましょう

うけい

二人はうけいを始めました。

アマテラスはまずスサノオの佩いていた十拳の剣をうけとると、三つに折って口の中に含んで、噛みしだいたあと、吐きだしました。

アマテラスによって吐き出された十拳の剣からは三人の女神が生まれました。

生れた三人の女神の名前は……

多紀理毘売命 (タキリヒメノミコト)。またの名は奥津嶋比売命(オキツシマヒメノミコト)。
市寸嶋比売命(イチキシマヒメノミコト)。またの名は狭依毘売命(サヨリビメノミコト)。
多岐都比売命(タキツヒメノミコト)

次はスサノオがアマテラスのみずらや両手首にまきつけられていた勾玉を受け取ると、それを口に含み、バリバリとかみしだくと吹きき出しました。

それによって五人の男神が生まれます。

左の角髪から生まれた子   正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミノミコト)

右の角髪の勾玉から生まれた子 天之菩卑能命(アメノホヒノミコト)

みずらにに巻いていた珠から生まれた子  天津日子根命(アマツヒコネノミコト)

左手にまいている珠から生まれた子  活津日子根命(イクツヒコネノミコト)

右手に巻いていた珠から生まれた子   熊野久須毘命(クマノクスビノミコト)

アマテラス

あなたが生んだ五人の男の子は私が持っていた勾玉や珠から生まれたから私の息子ね。

私が生んだ三人の女の子は貴女の剣から生まれたからあなたの娘ね。

さてここでスサノオは

スサノオ

俺が男の子を生んだということは、つまり私のこころが清いことの証明です。

がはっはっはっはっ!

と勝手に勝利を宣言してしまいます。

よく考えたらうけいをする前に、結果が〇〇だったら身の潔白が証明される、という取り決めをしていませんでしたね。

ですからどういう結果がでたら、スサノオが潔白なのかそうでないのか、判断のしようがないはずなのですが……

なぜか我が国の最高神であるアマテラスさまはスサノオの言うことに納得してしまい、スサノオを高天原に受け入れることにしました。

この辺のゆるさが古事記の魅力でもあります。

スサノオの乱暴狼藉

うけいに勝利して、おおいばりで高天原で暮らすようになったスサノオは暴れん坊の神様らしく、乱暴狼藉のしたいほうだい。

こんな悪いことをします。

・アマテラスの作る田の畔を断ち切る。
・田に引く水路の水を埋める。
・アマテラスが新穀を召しあがる大嘗祭の御殿に大便をまき散らす。

アマテラスの悪い予想が当たってしまったわけですね……

しかしアマテラスは必死で弟をかばいます。

アマテラス

大便のように見えるのは、おそらく酔って吐き散らしたものでしょう。

また畔を断ち切り、溝をうめたのは、新しい田んぼにしようと思ったからでしょう。

しかしこんな姉の優しさにちっとも感謝せずスサノオの悪行はますますひどくなります。

アマテラスが神聖な機織り屋で機織り女に神衣を織らせているときに、スサノオは機織り屋の屋根をうがち、皮をはいだ斑馬を屋根から落としました。

天井から皮をはいだ馬が落ちてきたのに驚いた機織り女は驚いて、その拍子にホトを杼でついて死んでしまいます。

天岩戸

ついにアマテラスは怒って、天野岩屋の戸の中に引きこもってしまいました。

アマテラスが引きこもってしまうと、高天原も葦原中つ国も悉く暗くなってしまいます。

これからは常夜の世界となってしまいました。

万物の災いが悉く起こります。

そこで八百万の神が集まって相談します。

アマテラスのこもっていた天の岩戸の前で
天宇受売命(アメノウズメノミコト)という踊り女が蔓(かずら)をたすきがけににして、マサキカズラ(植物名)を髪に飾り、手には笹の葉を束ねて持ち、桶を伏せてその上に立って踏みならしました。

天宇受売命(アメノウズメノミコト)は踊っているうちに神がかって来て、胸をはだけ、ホトをあらわにします。

すると八百万の神様たちがどっとわらいます。

アマテラスは思います。

アマテラス

わたしが岩戸にこもっていて、高天原も葦原中国も暗いというのに、なぜ アメノウズメは遊びをして八百万の神は笑っているのかしら……

すると岩戸の外からこう声がしました。

アマテラスさまより貴い神様がいらっしゃったのです、だからみな喜んで、遊んでいるのです

アマテラス

まあ、私より貴い神?

そう思うアマテラスの前に神様たちは

このかたですよ
と鏡を差し出しました。

アマテラスが見たのは鏡の中に映った自分でした。

アマテラスはどうしても気になり、ほんの少しだけ戸から出たところ、戸の陰に隠れていた力の強い男神がアマテラスの手をとって、外に引っ張り出しました。

しめ縄をアマテラスの後ろのほうに引き渡して、

これよりなかに戻ることはできませんよ
といいました。

アマテラスが岩戸から出てくると高天原も葦原中国も光を取り戻しました。

八百万の神は協議して、スサノオの髭と手足の爪を切り、祓いをすると追放しました。

八岐大蛇

スサノオは高天原を追放されて、出雲の国の肥河上、鳥髪というところにやってきました。

そのときに箸が河に流れてきました。

そこでスサノオは河上に人が住んでいるに違いにないと思って、河上に向けて登っていきました。

そこにはお爺さんとお婆さんがいて、間に若い娘を挟んで泣いています。

スサノオ

おまえたちはだれだ?

アシナヅチ

私たちは国つ神、大山津見神の子です。

私の名前は足名椎(アシナヅチ)といいます。

妻の名前は手名椎(テナヅチ)といいます。

娘の名前は櫛名田比売(クシナダヒメ)といいます。

シクシク(ノД`)・゜・。

スサノオ

なぜ泣いているのだ?

アシナヅチ

私にはもともと八人の娘がおりましたが、
この地方に出る八岐大蛇(やまたのおろち)が毎年一人ずつ食べてしまいます。

この娘が最後の娘で、今日が娘がおろちに食べられてしまう日なのです。

スサノオ

おろちってどんなやつなんだ?

アシナヅチ

その目はほおずきのように赤く、一つの体に八つの頭と八つの尾があります。

体には日陰かずらやヒノキや杉が生えていて、その長さは谷八つ、峰八つを越えます。

その腹はいつも血でただれています。

八岐大蛇

ヤマタノオロチ

スサノオ

(* ̄- ̄)ふ~ん、ところで、お嬢さんを私にください

アシナヅチ

しかしわたしはまだあなたのお名前も知りません。

スサノオ

私は天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟です。

今高天原より降りてきました。

(`・∀・´)エッヘン!!

アシナヅチ

そうでしたか! (゚д゚)!

恐れ多いことです。<(_ _)>

娘は差し上げましょう。

スサノオは娘を櫛に変身させて、みずらにさしました。

スサノオはアシナヅチ、テナヅチにこう命じました。

スサノオ

お前たちは何度も繰り返し醸した濃い酒を造るんだぞ。

そしてまた垣をつくり廻らし、その垣に八つの入口を作り、入口ごとに八つの仮設の棚を結びつけろ!

そしてその棚ごとに酒桶を置いて、桶ごとにその繰り返した醸した強い酒を盛るのだあ!

アシナヅチ、テナヅチがスサノオの言う通りにして、おろちを待っていると、おろちがやってきました。

八岐大蛇

ヤマタノオロチ

おろちは酒樽ごとに頭をいれて、その酒をぐびぐびと飲み干します。

そしておろちは最後に酔っ払って眠ってしまいました。

スサノオ

よし! そろそろいいだろう。
グサリ!

スサノオは愛用の十拳剣(とつかのけん)を抜いて、おろちをばらばらに切ってしまいました。

肥河は血になって流れました。

おろちの尾を斬った時に十拳剣(とつかのけん)の刃が欠けました。

スサノオ

あれ、おかしいな蛇のしっぽを切ったら剣の刃が欠けるなんて……

スサノオが不思議に思い、おろちのしっぽを刀の先で刺し裂いて中を見ると、中に太刀がありました。

これは草薙の太刀です。

草薙の太刀

草薙の剣(くさなぎの剣)

スサノオはこの太刀を尋常ではないものと思って、アマテラスに献上しました。

アマテラス

まあ。ありがとう(⌒∇⌒)

暴れん坊のスサノオもお嫁さんをもらって、ついに落ち着く

スサノオは自分の宮殿を作るべきところを出雲の国で探すことにしました。

須賀(島根県雲南市大東町須賀)に行ったときに、

スサノオ

私はここにきて、心がすがすがしい
と言って、そこに宮殿をつくりました。

そのためこの場所は須賀という名前になりました。

スサノオが須賀に宮殿を作るとその地から雲が立ち上りました。

スサノオは歌を詠みます。

スサノオ

八雲たつ
出雲八重垣
妻籠みに
八重垣作る
その八重垣を

古事記に和歌が出てくるのはこれが初めて。

つまり、スサノオは日本で初めて和歌を作った人(神さま)だといえるのです。

乱暴もののスサノオと和歌のとりあわせはちょっと意外ですね。

そこでスサノオは、クシナダヒメと幸せに暮らしましたとさ。

クシナダヒメのお父さんのアシナヅチはスサノオの宮殿の執事となりました。

めでたしめでたし。

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