graded readers 紹介｜MACMILLAN READRS（マクミラン・リーダーズ）　LEVEL 6

MACMILLAN READRS　LEVEL 6
MACMILLAN READRS（マクミラン・リーダーズ）　　LEVEL6の書籍
- Middlemarch　(ミドルマーチ）

MACMILLAN READRS　LEVEL 6

MACMILLAN READRS（マクミラン・リーダーズ）　はLEVEL１からLEVEL7まであります。
LEVEL7は原書ですので、graded readersの一番上はLEVEL6になります。
LEVEL6は英検2級プラスアルファぐらいの語彙レベルです。

英検2級取得済み、準1級学習中ぐらいの英語力があれば、いきなりこのレベルに挑戦しても、時間をかけ少しずつ読めば、読みこなせると思います。
ただそれだと、1冊分をいっきに通して読み、ストーリーを追う楽しみは得られないでしょう。

それぐらいの英語力がある人でもやはり、もっと低いレベルから読んでいき、一度に大量の英語を読むのを少しずつトレーニングしていくことをお勧めします。

MACMILLAN READRS（マクミラン・リーダーズ）　をはじめとしたGRADED READERSを使用した学習の進め方は下記のリンクを参考にしてください。

2024-08-24 英文多読のススメ｜Graded Readersを使おう

英文多読のススメ｜Graded Readersを使おう

MACMILLAN READRS（マクミラン・リーダーズ）　LEVEL6のタイトルは

Agnes Gray
Great Expectations
Macbeth
Middlemarch
Rebecca
Vanity Fair

など名作英文学のほかにAustrallia（オーストラリアの歴史紹介）などもあります。
CDがあるタイトルもありますので、リスニング学習と組み合わせることもできます。

Glocery(単語集）や、Point of Understand（小説の内容を振り返る章ごとの質問）などの付録が付いています。
付録は使用しなくてもかまいませんが、上手に利用することによってより英語力をアップさせることができるでしょう。

私は小説文は1度だけ読み、groceryは繰り返し読む方法をとりました。
英単語の意味が英語で説明されているので、その分英語学習時間中のすべての時間に英語に触れられるので、日本の出版社が出しているような、日本語の単語集よりも学習効率が高いと思います。
（日本語の英単語集も英語のみの単語集にはないメリットがあるとは思いますが……）

MACMILLAN READRS（マクミラン・リーダーズ）　　LEVEL6の書籍

Middlemarch　(ミドルマーチ）

Macmillan Readers Middlemarch Upper Intermediate Reader Without CD (Macmillan Readers 2008)

18世紀初めのイングランドの中部の小都市Middlemarchの中上流社会を舞台とした物語です。
不幸な結婚をした上流階級出身の若い女性Dorotheaの恋愛がメインですが、他にも様々な人々の悲喜こもごもの人生が描かれています。
結婚と恋愛、お金と遺産、社交界での評判がテーマの小説で、推理小説などに比べると読みやすいですが、現代日本人とだいぶ価値観が違い、それが英文読解の妨げになるかもしれません。
19世紀の英文学をまったく読んだことがないという方は、もっと下のレベルのgraded readersで19世紀のイギリス小説をいくつか読んでからのほうが読みやすいかもしれません。
巻末のgloceryで耳慣れない単語を予習してから読むのもよいでしょう。

地の文はそうでもありませんが、会話文がちょっと複雑。
特にヒロインDorotheaと相手の男性（ネタバレになるので誰かは言いません）のやりとりがわかりにくい。
上流階級のお上品な英語のためか、複雑な恋愛感情を表現しているためか一読して意味がとれないことが多かったです。ただ前後の話の流れでおおよそ何を言っているかはわかります。

ヒロインDorotheaの話し方自体はとても素敵だと思います。自己主張や相手へ親愛の情を表現しつつ、礼儀正しさを失っていません。
さすが社交を大切にする社会で育った女性だなと感心します。

また名前についても要注意です。
あまり日本人になじみのない英国の姓が覚えにくかったです。

また特に親しい間以外ではファーストネームではなく、ラストネームで呼ぶのが通常だったようで。
例えば主人公DorotheaはMr.と結婚したので、Mrs.と呼ばれているのですが、Mr.とMrs.は字面は似ているので混同しやすい。

ヒロインの旦那さんの言動かな？　と思ってると途中で話の筋が混乱してきたので、少し戻って読み返すとMrs.××と書かれあり、旦那さんではなくヒロインの言動だったということが何度かありました。

英国の有名女性作家ジョージ・エリオットの代表作ですので筋を知っておいて損はないでしょう。
英語圏出身の人との話題にも役立ちます。