英文多読のススメ|Graded Readersを使おう

私が多読を始めたきっかけ

私は大学生の頃から英語を勉強してきました。

英語アプリ、TOEIC 対策本、E-LEARNING,オンライン英会話……しかし長い間TOEIC 500点台後半をうろうろ……

もう諦めた方が良いのかしら……

そんな2011年ごろ、買ったばかりのアンドロイドスマフォをいじっているとこんなアプリを見つけたのです。

「多読アカデミー」

Graded Readersという英語学習者向けの簡単な英語の小説が多数ダウンロードできるアプリです。

多読自体はインターネットの情報で前から知っていたのですが、本を沢山用意しないといけません。

面倒くさそうで長い間やっていませんでした。

しかしアンドロイドアプリで気軽にダウンロードできるということなので、一番低いレベルからどんどんダウンロードして読んでいきました。

どのレベルの本を何冊読むかは下記のSSS英語学習法のサイトを参考にしました。

めざせ100万語|多読で学ぶSSS英語学習法

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「多読アカデミー」には Oxford Bookworms シリーズが入っていて、少なくとも50冊ぐらいは読んだと思います。

金銭的には結構きつかったです。

でもこれも投資と思って欲しいものを我慢して電子書籍を買い黙々と読んでいきました。

結構面白かったです。

英語学習にありがちなストレスはゼロでした。

はまっちゃった作品もありました。

英国の名作文学をリライトしたものが多くて、おかげで英国文学に詳しくなれました。

多読の驚くべき効果

三年後私はGraded Readers の一番上級の本もすらすら読めるようになりました。

その後はさまざまな出版社のGraded Readersを読んだり、児童書や一般向けだけどやさしめの洋書を読んだりしています。

英語力はどのぐらい上がったかというと、インターネットで即時に結果がわかる英語試験 CASEC の結果TOEICは850点レベルになりました。

その間、英語の音声をきいたり、シャドーウィングしたり、音読したりといったことは一切していません。

ただただ、小説を読んでいただけ……

実際にやってみて気が付いたことですが、多読をすれば、自動的にリスニング対策になるので、特にリスニングに特化した訓練はしなくてもリスニング能力も激上がりします。

お金はかかったけれど、小説を楽しんでいるうちに、知らない間にTOEIC 300点近く英語力がUPしたわけです。

★ちなみに、それからTOEICで実際に850点越えるまでは 半年ほどかかりました。

TOEIC は特殊なので対策と慣れが必要です。

詳しくは私の他の記事を読んでくださいね。

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さて残念ながら、多読アカデミー、今はもうサービス終了してしまっているんです。

Graded Readers は大き目の本屋さんに行けば大抵売っていますが、いちいち本屋行くのがメンドクサイと言う人はKindleで買うのがおススメです。

多読の具体的なやり方

具体的な多読のやり方については下記のサイトをご一読されることをお勧めします。

めざせ100万語|多読で学ぶSSS英語学習法

特に重要事項だけ下記にまとめました。

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英検二級程度からTOEIC800点レベルまでの必要読書数

Oxford Bookworms シリーズをメインに使った場合

LEVEL 0    (語彙数200-250、1冊 1000単語程度の本)10冊——————–OBW0: Oxford Bookworms Starters (YL 0.8-0.9) 250語レベル 総語数 700-1500語

 

LEVEL 1    (語彙数300-400、1冊 3000単語程度の本)30冊——————–OBW1: Oxford Bookworms Stage 1 (YL 2.0-2.2) 400語レベル 総語数4800-7300語

 

LEVEL 2    (語彙数600-800、1冊 7000単語程度の本)50冊——————–OBW2: Oxford Bookworms Stage 2 (YL 2.6-2.8)  700語レベル 総語数 5000-8500語

 

LEVEL 3    (語彙数1000-1300、1冊 11000単語程度の本)50冊—————–OBW3: Oxford Bookworms Stage 3 (YL 3.2-3.4)  1000語レベル 10000語程度

 

LEVEL 4    (語彙数 1400-1900、1冊 20000単語程度の本) 15 冊—————–OBW4: Oxford Bookworms Stage 4 (YL 3.8-4.2) 1400語レベル 総語数14000-22000語

OBW5: Oxford Bookworms 5 (YL 4.5-5.0)  1800語レベル 総語数 18000-24000語

 

LEVEL 5    (語彙数1800-2800、1冊 28000単語程度の本)10冊—————–OBW6: Oxford Bookworms Stage 6 (YL 5.5-6.0)  2500語レベル 総語数 21000-31000語

 

LEVEL 6   (語彙数2200-3800、1冊 30000単語程度の本)10冊—————–PGR6: Penguin Readerss 6 (YL 6.0-7.0)  3000語レベル 総語数 30000語程度

CER6: Cambridge English Readerss 6 (YL 6.0-6.5) 3800語レベル 総語数30000語程度

 

参照ページ 英語初級・中級者に対するSSS英語学習法の多読法(多少自己流にアレンジしています)

★ なおこ「英語初級・中級者に対するSSS英語学習法の多読法」ではLEVEL7以降も紹介されていますが、TOEIC800点代レベルでしたらLEVEL6までで十分です。

LEVEL6まで到達したらあとはひたすらLEVEL6の本を読み続けるのもおススメちなみにLEVEL5,6は体感的にあまり差はありません。

LEVEL5まで到達したらだいたい完成と考えて大丈夫です。

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なおOxford Bookworms以外にも Penguin Readerss 、Cambridge English Readerss 、 Macmillan Guided Readerss  等 いくつかの出版社がGraded Readers のシリーズを出していますので好きなのを使ったり、複数使ったりして進めてもよいかと思います。

Oliver Twist(オリバー ツイスト)、Great Expectations(大いなる遺産)など、各社が同じ小説を出したりしているので読み比べてみるのも面白いですよ。

Penguin Readerss 、Cambridge English Readerss だったら、出版社が決めているレベルと上記のレベルは同じです。

さまざまなGraded Readers

もっといろいろなGraded Readers を読みたいという方は、下記のページをご覧ください。

さまざまな各レベルの洋書が紹介されています。

SSS推薦・多読用基本洋書のご紹介

Graded Readers の紹介

ちなみに上記のページではGraded Readers のほかにネイティブ向けの児童書も紹介されていますが、あまりおすすめしません。

子供向けに書かれているためか、大人には面白くないものが多いし、学校で習ったことがない単語や表現がバンバン出てくるので読みにくいんですね。

非英語圏の大人向けに書かれた(ティーンエイジャー向けっぽいのも多いですが)Graded Readers の方が英語学習にはおススメです。

社会人のためのTOEIC 800点を超える勉強法