古事記のあらすじを簡単に

古事記 因幡の白兎

はじめに

このブログでは古事記のあらすじを可愛いイラストを使ったチャットノベル式で紹介しています。

興味のあるエピソードがあったら、各章のリンクを飛ぶとさらに詳しいあらすじを読むことができます。

古事記

イザナギ イザナミ|子供をたくさん産んだ国生みの神様

イザナギとイザナミの国生み

古事記に登場する神様のなかで、初めて物語をもつ夫婦の神様イザナギイザナミ。

二人は海を矛でかき回して、そこからしずくをたらしておのごろ島を作りました。

おのごろ島ができると、二人はそこに降り、神殿をたてて、

イザナミノミコト

ああ! なんて素敵な男性でしょう!

イザナギノミコト

ああ! なんて素敵な女性だろう!

と声を掛け合って結婚をし、たくさんの神様を産みます。

日本列島の各島(本州や四国、九州、その他淡路島、対馬などの島々)や世界を構成する基本となる神様を大勢生みました。

しかしイザナミが火の神を生んだとき、イザナミはやけどをして病気になり、ついには命を落としてしまいました。

そしてイザナミは黄泉の国(死者の国)に行ってしまいます。

黄泉の国

イザナミに再会するため、黄泉の国に赴いたイザナギが見たものは変わり果てた姿のイザナミでした。

イザナギが恐ろしくなって逃げようとすると、イザナミが恐ろしい形相で追いかけてきます。

桃の神秘的な力をかりて何とか逃げ帰ったイザナギでしたが、かつては愛し合っていた夫婦はすっかり決裂してしまいました。

アマテラス、ツクヨミ、スサノオの誕生

黄泉の国から帰ってきたイザナギは、黄泉の国の汚れをはらうために、川で禊をします。

右目を洗ったときに天照大神(アマテラスオオミカミ)が生まれ、左目を洗ったときに月夜見ノミコト(ツクヨミノミコト)、鼻を洗ったときに須佐之男命(スサノオノミコト)がうまれました。

これらは日本を代表する貴い神様です。

イザナギは天照大神(アマテラスオオミカミ)に昼の国を、月読命(ツクヨミノミコト)の夜の国を、須佐之男命(スサノオノミコト)に海原を統治するように命じます。

アマテラスとツクヨミはイザナギの言うことを聞きましたが、スサノオは黄泉の国の母(イザナミ)を慕って毎日泣いてばかり。

怒ったイザナギはスサノオを追放してしまいます。

イザナギイザナミの物語について、さら詳しくは下記の記事をご覧ください。

イザナギ イザナミ|子供をたくさん産んだ国生みの神様

スサノオとヤマトタケル

スサノオ

スサノオ

この記事の前半ではスサノオとアマテラスの物語について紹介しています。

スサノオとアマテラスのうけい、岩戸伝説、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)など古事記のなかでも特に有名なエピソードです。

後半ではずっと時代が下った後の、ヤマトタケルの物語です。

乙女に化けてのクマソ征討、イズモでのだまし討ち、東征。

ミヤズヒメ、オトタチバナヒメとの恋物語。

壮絶な最期、魂が白鳥になって飛んでいくお葬式、など一度聞いたら忘れられない、印象深いエピソードばかりです。

二人の日本神話を代表する英雄を読み比べてみてください。

スサノオとヤマトタケル|ヤマタノオロチ

オオゲツヒメ|かわいそうな穀物と蚕の起源女神

乱暴者のスサノオはオオゲツヒメをたずねます。

オオゲツヒメはスサノオにたくさんのごちそうをだしてもてなしますが、スサノオが台所を覗くと、そこでは信じがたい光景がくりひろげられていました。

穀物と養蚕の起源を説明する、シュールな、神話らしいストーリーです。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

オオゲツヒメ|かわいそうな穀物と蚕の起源女神

オオクニヌシ

因幡の白うさぎ

葦原中つ国(高天原と黄泉の国の中間の国)に沢山の兄弟の神がいました(八十神)。

八十神たちは因幡にヤガミヒメ、という美しいお姫さまがいると聞いて、兄弟そろって求婚に行きます。

そのとき兄弟たちの荷物持ちをしていたさえない男が主人公のオオナムジでした。

オオナムジは兄弟たちが少し行った後に、兄弟たちの荷物を抱えて道をすすむと、気多の先で、毛皮がむしりとられて、赤裸になったうさぎに出会います。

うさぎは隠岐の島から気多の先までくるためにワニをだましたために、ワニの怒りをかって、毛皮をむしり取られてしまったのでした。

オオナムジの兄弟たちがうさぎに、でたらめの治療方法を教えたため、うさぎはかえって悪くなって苦しんでいるのでした。

オオナムジがうさぎに正しい治療方法を教えてあげると、ウサギはすっかり良くなりました。

オオナムジに感謝したウサギはこう予言します。

うさぎ

オオナムジさま。

ありがとうございます。

あなたのお兄さんたちはヤガミヒメさまとは結婚できませんよ。

たとえ袋を背負っていたとしても、必ずあなたがヤガミヒメさまをお嫁さんにできますよ

そして本当にヤガミヒメは八十神たちの求婚を断りオオナムジを選んだのでした。

オオナムジとスサノオ

ヤガミヒメに選ばれたことでオオナムジは兄弟たちの嫉妬をかいます。

オオナムジの兄弟たちはオオナムジを亡き者にしようと、いろいろなひどいいじめをします。

そこでオオナムジは根堅洲国(ねのかたすくに)のスサノオのもとに身を寄せました。

オオナムジはスサノオの館を訪ねてすぐに、スサノオの娘のスセリヒメと恋に落ちました。

しかしスサノオはなかなかオオナムジとスセリヒメの結婚を許してくれません。

スサノオはオオナムジに次々と困難を与えます。

スセリヒメの助けを借りながら、オオナムジはスサノオからの挑戦を切り抜け、最後にはスサノオに認められます。

オオナムジはスサノオからもらった太刀と弓を使って兄弟たちを追い払って、オオクニヌシの神となりました。

更に詳しくは下記の記事をご覧ください。

オオクニヌシ|因幡の白兎

神功皇后 古代の女傑

古代の女傑、神功皇后のイケイケ戦記。

あるとき仲哀天皇が神託をうけていると、皇后に神さまがよりついて、朝鮮半島への出兵を進めます。

天皇がことわると、神の怒りを買い、天皇は亡くなってしまいます。

残された皇后はまず国内の従わない人々を従わせたあと、朝鮮半島まで自ら船団を率いて渡ります。

皇后は身重でしたが、腰に石を結び付けて、帰国まで出産を伸ばしました。

海の魚や波まで味方してくれて、戦わずして勝利。

ところが帰国後は仲哀天皇の跡目争いが待っていました。

皇后が生んだ御子が未来の天皇になることに賛成をしない、仲哀天皇の他の皇子たちとの戦いが始まります。

負け知らずの神功皇后のちょっと調子よすぎるけど、元気がでる快進撃です。

神功皇后|卑弥呼説もある古代の女傑