夏目漱石『それから』あらすじ|夏目漱石のおすすめ小説|前期三部作


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夏目漱石『それから』あらすじ

初めに

『それから』は大学卒業後三十歳になっても無職のインテリ男性、代助の物語。

資産家の実家に毎月の生活費をもらいながら読書や音楽会などの文化的な活動をして遊び暮らす代助。

そんな彼には平岡という就職して京阪地方に赴任した学生時代の親友がいました。

ある時、平岡が東京に戻ってきます。

平岡は会社の横領事件に巻き込まれ、職を失い、しかも借金を背負っていました。

学生時代は唯一無二の親友だった平岡は、社会にもまれて別人のようになり、代助とは話が合わなくなっています。

そして平岡の妻、三千代の体調が悪そうです。

代助は三千代を彼女が平岡と結婚する前から知っていて、平岡との結婚祝いに彼女に指輪を送ったような仲でした。

代助の三千代への思いは「親友の奥さん」というものをはるかに超えていました。

そう、代助は彼女が平岡に嫁ぐ前から三千代を自覚なしに愛していたのです。

しかしかつての代助は、友情のために、三千代を平岡に譲ってしまったのでした。

そして今、平岡と心が離れたときに自分が三千代を愛していたことに改めて気が付きます。

そんな代助がとった行動は……

芸者遊びをして女性慣れをしていて、親の金で優雅にくらす高等遊民。

高い知性を誇り、世の中を斜に見ている。

そんな一見すれた男である、代助は結婚しても決してメリットもないような女性との純愛をつらぬきます。

花の描写なども多いロマンチックなラブストーリーです。

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