困ったちゃんもいるよ
天照大御神(あまてらすおおみかみ)と月読命(つくよみのみこと)はイザナギノミコトのいいつけどおり、高天原と夜之食国を統治しました。
一方、湏佐之男命(すさのおのみこと)は海の統治をしないで、あごひげが伸びてみぞおちに至るまでの長い間泣き喚きます。
佐之男命(すさのおのみこと)があまりによく泣くので、青い山が涙のための水分としてとられて、枯れてしまいます。
海や川が涙の為に水分としてとられて、干上がってしまいました。
このため、荒ぶる神の声が世界に蠅のように満ち、よろずのものの災いがことごとくおこります。
イザナギノミコト
スサノオよ……
なぜ海原を支配しないで、泣いてばかりいる?
なぜ海原を支配しないで、泣いてばかりいる?
スサノオノミコト
私は根之堅州国(ねのかたすくに)にいる母上が恋しくて会いに行きたいのです。
うえーん!!。・゚・(ノД`)・゚・。
うえーん!!。・゚・(ノД`)・゚・。
イザナギノミコト
それならお前はこの国に住むな!
ヽ(`Д´)ノプンプン
ヽ(`Д´)ノプンプン
イザナギノミコトは大変怒って、佐之男命(すさのおのみこと)を追放してしまいました。
その後イザナギノミコトは近江の多賀大社に鎮座しています。
古事記のイザナギノミコトはここで退場します。
このあとは天照大御神(あまてらすおおみかみ)、湏佐之男命(すさのおのみこと)の物語となります。
参考文献
中村啓信『新版 古事記 現代語訳付き』株式会社KADOKAWA(平成26年)