はじめに
小説を書いてみたい!!
頭の中は壮大なイマジネーションやアイディアが溢れていて、それを形にしてみたい!!
けれども書き始めてはやめての繰り返し……
そういう人は多いと思います。
かくゆう、私も数年前まではそうでした。
頭の中のイマジネーションを書き始めるけど、書いては消しての繰り返しで短編1本仕上げられない……
そんな私でしたが、昨年50万字超の作品を完結させ、今では2万字程度の短編なら土日を2回ぐらい使えば、書き上げられるようになりました。
全くのゼロからここまで書けるになった過程をご紹介して、今から書き始める人の道しるべになればと思います。
全くの初心者から10万字程度の長編を書き上げるまでのステップ
書き始めては消しての繰り返し……
このままではいつまでたっても小説を書けるようにならないことに気がついた私は、とある通信制の小説講座の『初級編』に入りました。
1回の課題の添削に1万円近くかかる講座なので、お金を払うことで、自分をふるいたたせようと思ったのです。
結構な値段の受講料ですから、テキストや課題の内容をここで詳しく書くことはできませんが、受講の流れだけなら問題ないと思いますので、以下に紹介します。
私が受講した。受講の流れは下記のようなものでした。
初級編
まず送られてきたテキストを読んで、その内容にそって、400字詰め原稿用紙で10枚の課題を書き上げます。
(実際は超えてしまうことが多かったのですが、講座の方では見逃してくれました)
それを8回繰り返しました。
初級段階では、文章の練習がメインで、小説になっていないものが多かったのですが、いくつかはお話らしき形になっているものもあります。
この段階で書いたものを加筆して当ブログで公開していますので、ご興味ありましたら、ご覧ください。
『三郎と月|平凡男子高生のボクは実は特殊能力もちでした。|月からこれから生まれてくる赤ちゃんが降ってくるのが見えるのです。』
『三郎君のお弁当☆美容オタクのスイーツ女子と引きこもりから脱出しつつあるジャニーズ系な高校生に見える27歳の男』
このような4000字程度の、課題が8回続いた後、初級講座の最終課題は400字詰め原稿用紙20枚程度の小説を一つ完成させるというものでした。
その時に書いたものが、『クマソタケルの館にて|絶世の美女と思わせといて、実は最強のヒーローでした』 の第2章までになります。
ちなみに第3章以降を書いたのはこれよりずっと後になります。
中級編
初級編終了後、また結構なお値段でしたが中級編に進みました。
中級編以降も受講の流れは初級編と同じです。
送られてきたテキストを読んで、その内容にそって400字詰め原稿用紙で10枚の課題を書き上げます。
初級編の課題が小説の形になっていない文章の練習が多かったのに対して、中級編の課題はちゃんと小説の形をとっているものが、メインになりました。
この段階で書いたものは下記の3篇になります。
『天空の女神|満月の夜、美少年呪術師に至高の女神は降臨する』
『鳥になって会いに行く|祝英台と梁山伯|気になる女顔の優等生は男装の麗人でした』
このころから短編ながらも、続々と小説を完結させられるようになってきました。
まったく書けなかったころに比べると大きな進歩です。
そしてそれを9回繰り返した後、最終課題として、400字詰め原稿用紙で30枚分の作品を書くのがラスト課題でした。
この最終課題が『砂漠の中の白い行列』になります。
難解でWEB小説に向かない作品ですが、描写や文章のクオリティはこだわっています。
ご興味あったらリンクからご覧ください。
今度は自分で長編を書き始めた。
小説講座は上級編もあったのですが、それには進みませんでした。
私はいよいよ長年、心の中だけであたためていたイマジネーションを形にすることにしました。
それが約10万字の『小虎』になります。
処女長編はとあるコンテストに応募しましたが残念ながらどの章にもひっかかりませんでした。
そこでリベンジのつもりで書いたのが『クマソタケルの館にて|絶世の美女と思わせといて、実は最強のヒーローでした』 (約3万字)の完全版でした。
10万字程度の長編を書いた後では、2,3万字程度の中編は苦も無く書けるようになっていました。
(ちなみに残念ながらこの作品も、佳作にもひっかかりませんでした)
その後WEB公開はしていませんが50万字ほどの作品を昨年完成させました。
最近では、2万字ほどの短編ならサクッと仕上げられるようになりました。
(昨年書いた令嬢もの2編、他サイトのコンテストに発表した短編等)
以上私のゼロから長編小説を書き上げられるようになった軌跡でした。
小説講座の内容は独学にも応用できる
さて、ここまで読んで「なーんだ費用の高い小説講座に入ったから書けるようになったのか。それならまったく参考にならないや」と思う人もいるかもしれません。
でも、私の執筆経験をもとにして自分でカリキュラムを組めると思いません?
例えば、まず掌編を10数篇書くのを目標にする。
次に短編、中編を作る。
それが終わったら長編にとりかかるというように……
まずは掌編を書いてみよう
長編小説にチャレンジしてみたい!! 自分の中にある壮大なイマジネーションを形にしたい!!
こんな大きな夢を持つ人も、私の経験からいって、まずは原稿用紙10枚程度(4000字程度)の掌編から書き始めることをオススメします。
そんな悠長なことをやっていて長編書けるようになるの? と不安になる人もいるかもしれません。
でも30代半ばまで、全く書いていなかった私が実践して、成功しているので、信じていいかと思います。
(私は生まれ持っての文才はあまりありません。学生時代作文が賞をとったとか褒められたことは一度もありません。いまでも手紙やメールは苦手です)
掌編をどれぐらい書けばいいの? という人は私の下記の執筆経験を目安にすればよいと思います。
宇美の執筆経験
- 頭の中にイマジネーションは浮かぶけど、書いては消しての繰り返しで永遠に短編1本すら仕上げられない状況。
↓ - 原稿用紙10枚 4000字程度掌編 8篇—————-『部族を食い殺す猫』 『三郎と月』 『三郎君のお弁当』
↓ - 原稿用紙24枚 1万字程度短編 1篇————–『クマソタケルの館にて』(第1章、第2章のみ)
↓ - 原稿用紙10枚 4000字程度掌編 9篇—————-『天空の女神』 『鳥になって会いに行く』 『素敵な隆さん』など
↓ - 原稿用紙30枚 12000 字程度掌編 1篇————— 『砂漠の中の白い行列』
↓ - 10万字程度の長編 1篇————–『小虎』
↓ - 3万字程度の中編 1篇————–『クマソタケルの館にて』(完結編)
↓ - 1万字程度の短編 3篇
↓ - 50万文字程度 長編 1篇
↓ - 2万字ぐらいの中編————–3篇 『悪役令嬢ネウェル・スターブレスは婚約破棄されたい。そのわけは?』 『婚約破棄された侯爵令嬢は、失恋旅行中に出会った美少年な王様に溺愛される』など
かかった期間は2、3、4、5 までで1年半ぐらい。
6、7、8でさらに1年半ぐらいでした。
最初の掌編を書いている段階では、亀のような歩みでしたが、3万字程度の中編を書いた後は、ひとっとびで10万字程度の長編をしあげられるようになりました。
さらにその後は50万字の長編が書けるようになっていますね。
だから大長編の完結を目指している人でも、安心して掌編から書き始めてください。
また私の経験では、10万字程度の長編を書いたあたりから、2万字ぐらいの作品なら苦なく書けるようになりました。
長編を書くようになったころには、掌編を書き始めたころと比べると、執筆に関する感覚がまったく別ものになっていました。
このように2,3年の間に小説執筆能力が大きく向上したわけですが、やはりまず初期の段階で 原稿用紙10枚程度の掌編を10数篇書いたことが、小説執筆の基礎力を作ったような気がします。
「自分が書きたいのは壮大な大長編なんだ!!」と言う方も、まずは掌編を10篇ぐらい書いてみましょう。
実は無理して長編を書く必要もない
10万字ほどの長編を書くかどうかは人によると思います。
私は初めて10万字ほどの長編を書いているとき、「長編をまずは一つでも完成させなければ、『小説を書く人』になれない」とか「長編を一つも完成させていないかぎり初心者」という思い込みがありました。
初の長編を書いていたとき、私はまだネット小説の事情に詳しくありませんでした。
小説を発表する方法は、「出版社の開催する新人賞に応募して賞をとる」以外には思いつかなかったのです。
新人賞に応募するには書籍化できるぐらいの文字数が必要なことが多かったので、長編を書き上げられなければスタート地点にも立てない、という思いがありました。
今ではその頃とだいぶ考えが変わっています。
最近では、私は長編を完成させることにそれほどこだわらなくてもいいのではないかと思っています。
実際ネットでさくっと読めて楽しめる作品は長編より短編に多いですし、WEB上には短編のコンテストもたくさんありますね。
私の性格のせいかもしれませんが、長編の執筆はつねに「エタらないか」という不安とストレスにさらされながらでした。
これをずっと続けるのは、正直疲れてしまいます。
さくっと完成させられる2、3万字ぐらいまでの小説をたくさん書くことに専念して、長編は書かないのもWEB作家として一つの道でしょう。
「エブリスタ」という小説投稿サイトでは、「妄想コンテスト」という8000字以内の短編のコンテストが2週間に1回の頻度で行われています。
それに応募するのもよいと思いますよ。
描写の練習をしよう
小説講座ではまとまりのある掌編も書きましたが、それ以外に描写の練習もだいぶやりました。
小説らしい小説を書くには描写が大事です。
初心者は描写がなさすぎて、台本みたいになってしまっている小説を書きがちです。
掌編を書くのに並行して、描写の練習をするのをオススメします。
字数は400字詰め原稿用紙5枚から10枚ぐらいでいいでしょう。
美しい人物、美しい景色、可愛い動物、おいしい食事など思いついたものを描写してみましょう。
題材は実際に見たり、体験したことでもいいですし、ネットでもテレビでもDVDでもカレンダーの写真でもなんでもOK!!
私はYOUTUBEをよく描写の材料に使います。
YOUTUBEのゲーム実況で見た、ゲーム内の景色を描写に使ったこともあります。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
なんだかまとまりのない文章になってしまいましたね。
小説講座で小説の書き方を学んだように、このエッセイのようなHOWTOエッセイの書き方も勉強したいと思いながら書きました。
え、結局なんだったのだ? よくわからないぞ、という方のために、最後にこのエッセイの概要を書いておきましょう。
まとめ
●小説を書けるようになりたいなら、まず掌編を何篇か書こう。
●掌編がたまってきたら1万字程度、2万字程度、3万字程度の作品へとステップアップしよう。
●3万字程度の作品が書けたら10万字程度の長編に取り組んでも大丈夫。長編を書く技術力はすでにあります。あとは根気の問題。
●無理に長編を書かないで短編、中編を書き続けるのも一つの道です。
●描写の練習をしよう(400字詰め原稿用紙5枚から10枚ぐらい)
宇美流、ゼロから長編小説が書けるようになるまでのカリキュラム
下記の順番で書いてみよう。順番は前後してもOK。
- 原稿用紙10枚程度掌編 8篇 (うち3 篇は描写練習)
- 1万字程度短編 1篇
- 原稿用紙10枚程度掌編 9篇 (うち2篇は描写練習)
- 1万字程度短編 1篇
- 3万字ぐらいの中篇 2篇
- 10万字の長編 1篇(無理して書かなくてもよい)
あとは書きたいものを書きましょう。
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