全くの初心者から10万字程度の長編を書き上げるまでのステップ
書き始めては消しての繰り返し……
このままではいつまでたっても小説を書けるようにならないことに気がついた私は、とある通信制の小説講座の『初級編』に入りました。
1回の課題の添削に1万円近くかかる講座なので、お金を払うことで、自分をふるいたたせようと思ったのです。
結構な値段の受講料ですから、テキストや課題の内容をここで詳しく書くことはできませんが、受講の流れだけなら問題ないと思いますので、以下に紹介します。
私が受講した。受講の流れは下記のようなものでした。
初級編
まず送られてきたテキストを読んで、その内容にそって、400字詰め原稿用紙で10枚の課題を書き上げます。
(実際は超えてしまうことが多かったのですが、講座の方では見逃してくれました)
それを8回繰り返しました。
初級段階では、文章の練習がメインで、小説になっていないものが多かったのですが、いくつかはお話らしき形になっているものもあります。
この段階で書いたものを加筆して当ブログで公開していますので、ご興味ありましたら、ご覧ください。
『三郎と月|平凡男子高生のボクは実は特殊能力もちでした。|月からこれから生まれてくる赤ちゃんが降ってくるのが見えるのです。』
『三郎君のお弁当☆美容オタクのスイーツ女子と引きこもりから脱出しつつあるジャニーズ系な高校生に見える27歳の男』
このような4000字程度の、課題が8回続いた後、初級講座の最終課題は400字詰め原稿用紙20枚程度の小説を一つ完成させるというものでした。
その時に書いたものが、『クマソタケルの館にて|絶世の美女と思わせといて、実は最強のヒーローでした』 の第2章までになります。
ちなみに第3章以降を書いたのはこれよりずっと後になります。
中級編
初級編終了後、また結構なお値段でしたが中級編に進みました。
中級編以降も受講の流れは初級編と同じです。
送られてきたテキストを読んで、その内容にそって400字詰め原稿用紙で10枚の課題を書き上げます。
初級編の課題が小説の形になっていない文章の練習が多かったのに対して、中級編の課題はちゃんと小説の形をとっているものが、メインになりました。
この段階で書いたものは下記の3篇になります。
『天空の女神|満月の夜、美少年呪術師に至高の女神は降臨する』
『鳥になって会いに行く|祝英台と梁山伯|気になる女顔の優等生は男装の麗人でした』
このころから短編ながらも、続々と小説を完結させられるようになってきました。
まったく書けなかったころに比べると大きな進歩です。
そしてそれを9回繰り返した後、最終課題として、400字詰め原稿用紙で30枚分の作品を書くのがラスト課題でした。
この最終課題が『砂漠の中の白い行列』になります。
難解でWEB小説に向かない作品ですが、描写や文章のクオリティはこだわっています。
ご興味あったらリンクからご覧ください。
今度は自分で長編を書き始めた。
小説講座は上級編もあったのですが、それには進みませんでした。
私はいよいよ長年、心の中だけであたためていたイマジネーションを形にすることにしました。
それが約10万字の『小虎』になります。
処女長編はとあるコンテストに応募しましたが残念ながらどの章にもひっかかりませんでした。
そこでリベンジのつもりで書いたのが『クマソタケルの館にて|絶世の美女と思わせといて、実は最強のヒーローでした』 (約3万字)の完全版でした。
10万字程度の長編を書いた後では、2,3万字程度の中編は苦も無く書けるようになっていました。
(ちなみに残念ながらこの作品も、佳作にもひっかかりませんでした)
その後WEB公開はしていませんが50万字ほどの作品を昨年完成させました。
最近では、2万字ほどの短編ならサクッと仕上げられるようになりました。
(昨年書いた令嬢もの2編、他サイトのコンテストに発表した短編等)
以上私のゼロから長編小説を書き上げられるようになった軌跡でした。