八岐大蛇
スサノオは高天原を追放されて、出雲の国の肥河上、鳥髪というところにやってきました。
そのときに箸が河に流れてきました。
そこでスサノオは河上に人が住んでいるに違いにないと思って、河上に向けて登っていきました。
そこにはお爺さんとお婆さんがいて、間に若い娘を挟んで泣いています。
スサノオ
アシナヅチ
私の名前は足名椎(アシナヅチ)といいます。
妻の名前は手名椎(テナヅチ)といいます。
娘の名前は櫛名田比売(クシナダヒメ)といいます。
シクシク(ノД`)・゜・。
スサノオ
アシナヅチ
この地方に出る八岐大蛇(やまたのおろち)が毎年一人ずつ食べてしまいます。
この娘が最後の娘で、今日が娘がおろちに食べられてしまう日なのです。
スサノオ
アシナヅチ
体には日陰かずらやヒノキや杉が生えていて、その長さは谷八つ、峰八つを越えます。
その腹はいつも血でただれています。
スサノオ
アシナヅチ
スサノオ
今高天原より降りてきました。
(`・∀・´)エッヘン!!
アシナヅチ
恐れ多いことです。<(_ _)>
娘は差し上げましょう。
スサノオは娘を櫛に変身させて、みずらにさしました。
スサノオはアシナヅチ、テナヅチにこう命じました。
スサノオ
そしてまた垣をつくり廻らし、その垣に八つの入口を作り、入口ごとに八つの仮設の棚を結びつけろ!
そしてその棚ごとに酒桶を置いて、桶ごとにその繰り返した醸した強い酒を盛るのだあ!
アシナヅチ、テナヅチがスサノオの言う通りにして、おろちを待っていると、おろちがやってきました。
おろちは酒樽ごとに頭をいれて、その酒をぐびぐびと飲み干します。
そしておろちは最後に酔っ払って眠ってしまいました。
スサノオ
グサリ!
スサノオは愛用の十拳剣(とつかのけん)を抜いて、おろちをばらばらに切ってしまいました。
肥河は血になって流れました。
おろちの尾を斬った時に十拳剣(とつかのけん)の刃が欠けました。
スサノオ
スサノオが不思議に思い、おろちのしっぽを刀の先で刺し裂いて中を見ると、中に太刀がありました。
これは草薙の太刀です。
スサノオはこの太刀を尋常ではないものと思って、アマテラスに献上しました。
アマテラス
おススメ(日本神話を題材にした中編小説です)