夏目漱石『それから』あらすじ

嫂に借金を頼む

三千代の父は今事情によって北海道にいきます。

三千代は今心細い境遇にいます。

代助は三千代が安心して東京で暮らせるように何とか手助けしてやりたいと思います。

代助は嫂の手助けを借りようと思いました。

代助は平岡の借金の理由がよくわからないと思っています。

平岡が言うこともちょっとおかしいと考えています。

(たしかに平岡の話によれば関という男がすべて悪いのになぜ平岡が仕事をやめなければいけなくなったのみならず借金を背負わなければならないのでしょう?)

しかし代助はそんなことどうでもよい、ただ三千代の心配を取り除いてやりたいという思いでお金を貸してやろうと考えます。

しかし嫂も簡単には貸してくれません。

「さうね。けれども全体何時返す気なの」

とか

代さん、あなたは不断から私を馬鹿にして御出おいでなさる。

(中略)あなたは一家族中悉ことごとく馬鹿にしていらっしゃる(中略)けれどもね、そんなに偉い貴方が、何故私なんぞから、御金を借りる必要があるの。

可笑おかしいじゃありませんか。

(中略)それ程偉い貴方でも、御金がないと、私みた様なものに頭を下げなけりゃならなくなる

などと言います。

そして結局

貴方には厭よ。

だって余あんまりじゃありませんか。

月々兄さんや御父さんの厄介になった上に、人の分まで自分に引受けて、貸してやろうって云うんだから。

誰も出したくはないじゃありませんか

と貸してくれないのでした。

梅子はこんなことを言って代助を刺激して、就労意欲をわかせるつもりでした。

しかし梅子の話は次第に縁談の話になっていきます。

代助はあまり結婚する気がわかずのらりくらりと答えるので、梅子は「そんなに結婚をいやがるのはほかに好きな女の人でもいるんじゃないの?」と聞きます。

嫂にそう言われたとき代助は不意に三千代という名が浮かびました。

しかたなく家に帰りました。

代助はしばらくぶらぶら暮らします。

平岡からも三千代からも借金のことについて何もいってきません。

そんなある日、文学を志して原稿料で暮らしている友人のところに行きます。

彼も生活は苦しそうでした。

代助が家に戻ってくると梅子から手紙がきていました。

手紙の内容は「やっぱりお金を貸してあげる、これをすぐにお友達のところにとどけてあげなさい。その代わり結婚のことをよく考えるように」というものでした。

手紙の中には二百円の小切手が入っていました。