谷崎潤一郎『人魚の嘆き』

ネタバレ あらすじ

超チートな主人公

舞台は清代の南京。

富豪の家に生まれた若い貴公子がいました。

若い貴公子の父親は乾隆帝の寵臣で、巨万の富をたくわえました。

貴公子の両親は二人とも、今はこの世の人ではありません。

貴公子は若くして山のような金銀財宝を独り占めできる身分でした。

貴公子は由緒ある家柄の血筋を引いているだけでなく、絶世の美男子でした。

さらに才智にも恵まれています。

財産、美貌、頭脳、どれをとっても南京中の若者のなかで彼より秀でているものはいません。

彼と美妓を奪い合ったり、詩文の優劣を競う男はことごとく負けてしまいます。

ものすごいチートぶり……

南京中の女性たち皆が、一度でいいからあの美しい貴公子の恋人になりたい……と願っていました。
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